ケーキ屋のGoogleマップ集客、口コミを増やす頼み方と返信のコツ
「近くのケーキ屋」で見つけてもらうには、Googleマップの口コミが重要です。ケーキ屋が口コミを自然に増やす頼み方と返信のコツ、規約違反になるNG行為を分かりやすく解説します。

クリスマスケーキの予約が始まるころ、「今年は新しいお客様にも来てほしい」と考えるオーナーさんは多いと思います。チラシやSNSも続けたいところです。ただ、初めてのお客様が来店前にじっくり見ているのは、実はGoogleマップの口コミだったりします。
それでも「口コミをお願いするのは図々しい気がする」「低い評価がついたら、なんて返せばいいのか」と迷う声はよく耳にします。ここでは、Googleのルールを守りながら口コミを自然に増やす頼み方と、返信のコツをまとめました。口コミを読んだ人を予約までつなげる工夫にも触れています。
ケーキ屋の新規客はGoogleマップで店を探している

ケーキは「急に必要になる」ことが多い商品です。誕生日の前日に気づいたとき。取引先への手土産を探すとき。引っ越し先で初めての記念日を迎えるとき。お客様はスマートフォンを取り出して、「近くのケーキ屋」「〇〇駅 ケーキ」と検索します。
地図には、いくつかのお店が星の数、口コミの件数、写真と一緒に並びます。初めての人は、まだそのお店の味を知りません。だから画面に出ている情報だけで「ここなら大丈夫そう」と判断することになります。
最初に目に入るのは、口コミの件数と星の平均。たくさんの人が買っているという安心感につながります。口コミの中身もよく読まれます。「誕生日ケーキのプレートの文字がきれいだった」「焼き菓子の詰め合わせが手土産にちょうどよかった」のように、どう使われたかが具体的にわかる口コミは参考にされやすいものです。お店からの返信には、オーナーの人柄や対応の丁寧さがにじみます。写真があれば、ショーケースの雰囲気やホールケーキのサイズ感、店の外観まで伝わるでしょう。
つまり口コミは、来店前の不安を減らすための情報です。件数を増やすこと自体がゴールではありません。「どんな場面で使えるお店か」が伝わる口コミを、少しずつ積み重ねていく。遠回りに見えますが、それが一番の近道です。
まず整えたいGoogleビジネスプロフィールの基本情報と写真

口コミを集め始める前に、受け皿になるGoogleビジネスプロフィール (Googleマップに出るお店の情報ページ) を整えておきます。情報が古いまま口コミだけ増えると、「行ったら定休日だった」という低評価を招きかねません。
最低限そろえたい基本情報
ランチ前の仕込みが一段落したときにでも、次の項目を一度見直してみてください。
| 項目 | ケーキ屋さんでのポイント |
|---|---|
| 店名・住所・電話番号 | 看板やショップカードの表記とそろえる |
| 営業時間 | 臨時休業や年末年始の特別営業時間もこまめに反映する |
| カテゴリ | 「ケーキ屋」「洋菓子店」など、実際の主な業態に合うものを選ぶ |
| ウェブサイト | 公式サイトや予約・注文ページのURL |
| ビジネスの説明 | 看板商品、ホールケーキの予約可否、駐車場の有無など |
なお、口コミに返信したり写真を公開したりするには、オーナー確認を済ませておく必要があります。まだの方は、まずここから手をつけてください。
写真は「選ぶときに知りたいこと」を基準に
Googleのヘルプでは、写真の形式はJPGかPNG、サイズは10KB〜5MB、推奨解像度は縦横720ピクセルとされています(記事執筆時点の情報です)。
ケーキ屋さんの場合は、お客様が選ぶときに知りたいことに、写真で先回りして答えておくイメージです。外観と入口の写真があれば、初めての人でも迷わず来られます。ショーケース全体を写せば、品ぞろえや価格帯の雰囲気が伝わります。4号・5号などサイズ違いのホールケーキを撮っておくと、大きさの目安になります。
誕生日プレートやろうそくの写真は、お祝い向けの注文にも応えられるお店だと伝えてくれます。焼き菓子やギフト箱の写真は、手土産を探している人の目に留まります。クリスマスや苺のシーズンには季節限定品の写真も加えて、いまの旬を見せておきたいところです。
カバー写真はプロフィールの上部に出ますが、指定した写真が必ず先頭に表示されるとは限りません。1枚に頼るより、良い写真を何枚も登録しておくほうが安心です。
口コミを自然に増やす頼み方、声かけ・ショップカード・QRコードの使い分け

口コミが増えない理由は、たいてい「どこに書けばいいかわからない」か「書こうと思っていたのに忘れた」のどちらかです。お願いする手間と、書いてもらう手間。この両方を減らす工夫を考えてみます。
まずは口コミ投稿用のリンクとQRコードを用意する
Googleビジネスプロフィールでは、口コミの投稿画面に直接つながるリンクやQRコードを作れます。手順はビジネスプロフィールで「クチコミを読む」→「クチコミを増やす」と進むだけ。記事執筆時点では、QRコードの作成はパソコンのブラウザからのみとされています。閉店後の片付けが終わってから、パソコンでまとめて作っておくとよいでしょう。
3つの方法の使い分け
リンクとQRコードができたら、お店の状況に合わせて渡し方を選びます。
| 方法 | 向いている場面 | コツ |
|---|---|---|
| 声かけ | 常連さん、会話が弾んだとき | 「よろしければ、Googleマップに感想をいただけると励みになります」程度の一言で十分 |
| ショップカード | 箱に入れる、袋に入れる | 裏面にQRコードと短いメッセージ。すべてのお客様に同じように入れる |
| QRコードPOP | レジ横、待ち時間がある場所 | 「ご感想をお聞かせください」と書き、目に入る高さに置く |
声かけで気をつけたいこと
直接の声かけは気持ちが伝わりやすい方法です。ただし、Googleのポリシーでは、その場で評価や口コミを書くよう求めたり、強要したりすることは禁止されています。「いま書いていただけますか」とスマホを出してもらうのは避けてください。
おすすめは「お家で召し上がってから、もしよろしければ」という伝え方です。ケーキは食べてみないと感想が書きにくいもの。お客様にとっても無理のない流れになります。
ショップカードの文面例
いつもありがとうございます。 お召し上がりいただいたご感想を、Googleマップでお聞かせいただけるとうれしいです。 (QRコード)
ここで「高評価をお願いします」「星5つで」とは書きません。感想そのものをお願いする書き方なら、ルールの面でも安心です。具体的な口コミも集まりやすくなります。
誕生日ケーキや手土産など、購入シーン別の依頼タイミング

ケーキ屋さんの口コミ依頼でいちばん効くのは、「食べたあと」に思い出してもらう仕掛けです。何のために買ったケーキかによって、ちょうどいいタイミングも変わってきます。
誕生日・記念日のホールケーキ
お祝いの席でケーキを囲んだあとは、感想を書きたくなりやすい時間です。箱の中にショップカードを1枚入れておけば、ふたを開けたときに自然と目に入ります。
受け取りのときは「お祝い、楽しんでくださいね」と一言添える程度にして、口コミのお願いは控えめに。プレートの文字やデコレーションなど、予約ならではの体験は口コミにも書かれやすいところです。
手土産・ギフトの焼き菓子
手土産の場合、買った本人は食べていないことも少なくありません。それでも「選びやすかった」「包装が丁寧だった」「日持ちを説明してもらえた」といった買い物の体験は書いてもらえます。紙袋にショップカードを入れておき、後日思い出してもらいましょう。
常連さん・ご近所のお客様
いつも来てくれる方は、お店を応援したい気持ちを持っていることが多いものです。会話の流れで「実はGoogleマップの口コミがまだ少なくて」と素直に打ち明けるだけで、協力してくれることもあります。
クリスマスなど繁忙期
予約の受け取りが集中する時期は、レジで声をかける余裕なんてありませんよね。口頭で頼むのはやめて、箱や袋のカードに任せてしまいましょう。受け取り待ちの列から見える場所にQRコードPOPを置いておくのも手です。
繁忙期が終わったあとは口コミが増えやすい時期でもあります。返信に使う時間を、あらかじめ確保しておいてください。
どの場面にも共通するのは、「満足していそうな人」だけに頼まないこと。理由は、後のNG行為の章で説明します。
星が低い口コミへの返信の仕方と、全件返信で印象を上げるコツ
口コミへの返信を読むのは、書いてくれた本人だけではありません。これから来店しようか迷っている人も、しっかり目を通しています。返信は「次のお客様への接客」くらいに考えておくとちょうどいいでしょう。
星が低い口コミへの返信の基本
厳しい口コミを見ると、どうしても落ち込みます。Googleのヘルプでも、否定的な口コミはお客様の期待を知り、改善するきっかけとして捉えるよう案内されています。返信は次の流れで書くと、落ち着いた印象になります。
- 来店と投稿へのお礼を伝える
- 指摘された点を言い訳せずに受け止める
- 改善策や今後の対応を具体的に書く
- 詳しい事情は電話などで個別にうかがう旨を添える
返信例(持ち帰り中にケーキが崩れていたという口コミ)
このたびはご来店いただき、ありがとうございました。せっかくのケーキが崩れた状態になってしまい、大変申し訳ございません。現在、保冷剤の入れ方と箱の固定方法を見直しております。もしよろしければ、お店までお電話いただけますと幸いです。
返信で避けたいこと
まず、お客様の個人情報は書かないこと。名前はもちろん、注文内容の詳細や来店日時も含みます。「そんな事実はありません」と感情的に言い返すのも逆効果です。定型文をコピペしただけの返信も、読む人には案外伝わってしまいます。
明らかに事実と違う口コミや、Googleのポリシーに反する口コミ (他店からの嫌がらせ、関係のない内容など) は、返信とは別にGoogleへ報告できます。とはいえ、低評価だという理由だけでは削除されないと考えておいたほうがいいでしょう。
全件返信で印象を上げるコツ
Googleのヘルプでは、すべての口コミに公開でお礼を返す必要はないとされています。それでも小さなお店なら、できる範囲で全件に返信しておくと「ちゃんと見てくれているお店」という印象が残ります。
長く書く必要はありません。1〜2文で十分なので、早めに返すことを優先します。口コミに出てきた商品名に触れると、ぐっと気持ちが伝わります。たとえば「季節のタルトを気に入っていただけてうれしいです」のように。星だけで本文がない口コミにも、「ご来店ありがとうございました」と一言返しておきましょう。週に1回、返信する時間を決めておくと続けやすくなります。
返信すると投稿者に通知が届き、投稿者はそのあと口コミを更新することもできます。丁寧な返信がきっかけで、評価を見直してもらえるケースもあります。
割引と引き換えの依頼などGoogleの規約違反になるNG行為
口コミを増やしたい一心で、知らないうちにルール違反をしてしまうことがあります。Googleは、口コミの投稿や、低評価の口コミの修正・削除と引き換えに、金銭・割引・無料の商品などを渡すことを禁止しています。違反すると、口コミの削除やビジネスプロフィールの制限につながるおそれがあります。
ケーキ屋さんがやりがちなNG例
| NG行為 | 具体例 |
|---|---|
| 特典と引き換えの依頼 | 「口コミを書いたら焼き菓子1個プレゼント」「投稿画面を見せたら10%オフ」 |
| 低評価の削除と引き換えの特典 | 「次回無料にするので口コミを消してもらえませんか」 |
| その場での投稿を求める | レジ前で「いま書いていただけますか」と頼む |
| 良い評価の人だけに頼む | 事前のアンケートで満足と答えた人だけに投稿リンクを案内する |
| 低評価を書かせないようにする | 「不満がある場合は口コミではなく直接ご連絡を」と誘導して投稿を妨げる |
| 実体験のない投稿 | スタッフや家族、知人に頼んで書いてもらう、代行業者を使う |
「おまけ」自体が悪いわけではない
誕生日ケーキにろうそくをサービスする。ポイントカードを配る。こうした口コミと関係のないサービスは問題ありません。NGなのは、口コミの投稿と引き換えにすることです。キャンペーンを考えるときは、「口コミを書かなくても同じようにもらえるか」を目安にしてみてください。
なお、お店がお客様に頼んで投稿してもらった口コミは、景品表示法のステルスマーケティング規制など、法律の面でも注意が必要です。判断に迷ったら、消費者庁の情報を確認したり、弁護士などの専門家に相談したりしてください。
口コミから予約につなげる導線、注文ページのリンクの置き方
口コミを読んで「このお店にしよう」と決めたお客様が、次に何をすればいいか迷わないこと。ここまで整えておきたいところです。ホールケーキやクリスマスケーキは予約が前提なので、予約への道筋があるかないかで結果が変わります。
Googleビジネスプロフィールに置けるリンク
リンクを置ける場所は主に3つあります。ひとつはウェブサイト欄で、公式サイトか予約・注文ページのURLを入れます。業種や地域によっては、「オンラインで注文」などのボタンに独自のリンクを追加することもできます。もうひとつが投稿 (最新情報) です。「クリスマスケーキのご予約受付中」といったお知らせに、リンクを付けられます。
表示されるボタンの種類は、業種や地域によって異なります。管理画面に注文・予約の項目が見当たらなければ、ウェブサイト欄から予約ページへ案内する形でも十分です。
リンク先は「迷わず注文できるページ」に
せっかくリンクをたどっても、行き着いた先がお店のブログのトップページでは、お客様は予約方法を探して回ることになります。理想は、商品名・サイズ・価格・写真、受け取れる日時、注文と支払いの手続きが、1ページで完結していることです。
電話予約だけで受けていると、営業中の忙しい時間に電話に出られず、ほかのお店に流れてしまうこともあります。24時間受け付けられるネット予約があれば、夜に検索したお客様も逃しにくくなります。
予約受付を仕組み化したい場合は、テイクアウト・予約注文受付システムのOutFoodを使うのも一つの方法です。メールアドレスとパスワードだけでアカウントを作れて、店舗ごとに発行される注文ページのURLを、そのままGoogleビジネスプロフィールのリンク欄やSNSに貼れます。お客様は受取日時を選んで注文・事前決済まで済ませられます。Freeプランは月20件まで無料で、件数が増えたらStandardプラン(月額¥1,900〜)に切り替える形です。なお、すでに使い慣れた予約の仕組みがあり、受け付けている件数も問題なく回っているなら、無理に変える必要はありません。
口コミへの返信にURLは貼らない
返信の中に「ご予約はこちら」とURLを貼りたくなるかもしれません。でも、返信もGoogleのコンテンツポリシーに沿う必要があり、宣伝目的と受け取られるとかえって印象を損ねます。返信では「ホールケーキはネットでもご予約いただけます」とさりげなく触れる程度にとどめて、リンクはプロフィールのリンク欄に任せましょう。
まとめ
ケーキは急に必要になることが多い商品です。新規のお客様は、Googleマップの星や口コミ、写真を見てお店を選んでいます。口コミを集める前に、営業時間やカテゴリ、写真といったプロフィールの情報を整えておきましょう。
準備ができたら、投稿用のリンクとQRコードを作り、声かけ・ショップカード・POPを場面に合わせて使い分けます。ケーキの感想は食べたあとに生まれるものなので、箱や袋に入れるカードがよく働きます。依頼はすべてのお客様に同じように行うのが基本です。
低評価の口コミには、お礼、受け止め、改善策、個別対応の案内の順で返信します。それ以外の口コミにも、できる範囲で短く返しておくと印象が違います。割引やプレゼントと引き換えの依頼、その場での投稿の強要、良い評価の人だけへの依頼は、Googleの規約違反になるので避けてください。そして、口コミを読んだ人がすぐ予約できるよう、プロフィールのリンク欄に予約・注文ページを置いておきます。
口コミは一気に増えるものではありません。それでも、毎日の丁寧な接客とちょっとした仕掛けがあれば、少しずつ確実に積み上がっていきます。クリスマスの予約シーズンを前に、できるところから始めてみてください。
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