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惣菜屋に新規客が来ない?近所に知ってもらう集客5つの打ち手

常連はいるのに新規客が増えない惣菜屋向けに、店頭の見せ方、Googleマップ、近隣チラシ、LINEでの日替わり告知、事前予約で初来店のハードルを下げる方法まで、季節を問わず使える集客の打ち手を整理します。

惣菜屋に新規客が来ない?近所に知ってもらう集客5つの打ち手

常連さんは毎日来てくれる。なのに、新しいお客様がなかなか増えない。味には自信があるのに、近所の人にお店の存在が届いていない気がする。惣菜屋のオーナーさんから、こんな声をよく聞きます。

惣菜は「毎日の夕食の一品」として買われることが多い商売です。一度気に入ってもらえれば、通い続けてくれる人もたくさんいます。裏を返せば、売上を伸ばせるかどうかは最初の1回をどう作るかにかかっています。ここでは、季節を問わず使える集客の打ち手を5つに絞って紹介していきます。

惣菜屋に新規客が来ない3つの理由「知られていない・入りにくい・選びにくい」

新規客が来ない理由のシーン

打ち手を考える前に、新しいお客様が来ない理由を切り分けておきます。原因はたいてい、次の3つのどれかに当てはまります。

理由お客様の頭の中効く打ち手
知られていない「そこに惣菜屋さんがあったの?」Googleマップ、チラシ
入りにくい「常連さんばかりで入りづらい」「何がいくらかわからない」店頭の見せ方、値段表示
選びにくい「何を買えばいいかわからない」「行っても売り切れていそう」LINE告知、事前予約

「知られていない」は意外と多い

毎日同じ道を通っている人でも、案外お店に気づいていないものです。住宅街の惣菜屋だと、車や自転車でさっと通り過ぎる人の目にはなかなか入りません。すぐ近所に住んでいる人ほど知らない。そんなことも珍しくないのです。

「入りにくい」「選びにくい」は初来店の壁

お店の存在は知っていても、一歩が出ない人もいます。量り売りでいくらになるかわからない。常連さん同士が話していて入りづらい。理由はそんな小さな引っかかりです。「仕事帰りに寄ったら売り切れていた」という経験も、二度目の来店を遠ざけます。

うちのお店はどの壁に当たっているのか。それを頭の片隅に置きながら、ここから先を読んでみてください。

打ち手1:通行人の足を止める店頭の見せ方と量り売りの値段表示

店頭の見せ方の工夫

お金をほとんどかけずに、すぐ始められるのが店頭の見直しです。目の前を通る人は、すでに近所に住んでいる見込み客。ここを逃す手はありません。

3秒で「何のお店か」が伝わるようにする

通行人がお店を見るのは、歩きながらのほんの数秒です。その間に伝わってほしいのは、何屋さんなのか、今日のおすすめは何か、気軽に入っていいお店なのか、の3点だけ。

何屋さんかは「手作り惣菜」「お弁当・おかず」のように、遠くからでも読める大きな文字で書きます。今日のおすすめは、黒板やA型看板に「本日の日替わり」を2〜3品だけ。そこに「お一人様・少量でもどうぞ」「1品からOK」のひとことがあれば、初めての人も入りやすくなります。

おすすめを欲張って並べると、かえって目に留まりません。黒板には「今日いちばん推したい1品」を大きく。これが基本です。

量り売りは「100gあたり」と「1パックの目安」を両方書く

量り売りは惣菜屋の強みです。ただ、初めてのお客様には「結局いくらになるの?」という不安がつきまといます。値段の書き方を少し変えるだけで、注文のハードルはぐっと下がります。

たとえば「100gあたり〇円」の横に、「1人分(約〇g)で〇円くらい」と目安を添える。「少しだけでもOK」「50gから量ります」と書いて、少量でも頼めることを知らせる。人気の組み合わせは「おかず3品セット〇円」のように、パック価格で見せる。どれも書き方を工夫するだけで済みます。

「1人分」「2人分」の目安があると、一人暮らしの方や年配の方も選びやすくなります。

夕方の「見た目」を意識する

惣菜屋がいちばん混むのは夕方。ところがその時間帯は、ショーケースの中身が減って寂しく見えがちです。品数が減ってきたら大皿から小さな器に移す。照明は明るいままにしておく。閉店まで「まだ選べるお店」に見せる工夫を続けたいところです。

なお、店頭での陳列や試食の提供、アレルギー表示などには衛生面のルールが関わります。詳しくは管轄の保健所に確認してください。

打ち手2:Googleビジネスプロフィールで「近くの惣菜」検索に出る

Googleマップでの検索

「近くの惣菜」「〇〇駅 お惣菜」。スマホでこう調べる人は少なくありません。そのときGoogleマップにお店が出てくるかどうかで、知ってもらえるかどうかが大きく変わります。

まずは無料で登録とオーナー確認を

Googleビジネスプロフィールは、Google検索やGoogleマップにお店の情報を載せられるGoogleの公式サービスで、無料で登録・管理できます。オーナー確認を済ませると、表示される情報をお店側で管理できるようになります。

登録したら、少なくとも次の項目は埋めておきます。

  • 営業時間と定休日(臨時休業も忘れずに更新)
  • カテゴリ(惣菜店・弁当店など、実態に合うもの)
  • 電話番号・住所
  • 写真(外観・ショーケース・人気の惣菜)

なかでも外観の写真は役に立ちます。初めての人が「ああ、この建物か」と迷わずにたどり着けるからです。

「投稿」で日替わりを見せる

ビジネスプロフィールには投稿機能があり、お知らせや特典、最新情報を写真付きで発信できます。投稿はGoogle検索やGoogleマップのお店の情報に表示されます。

仕込みがひと段落したところで「本日の日替わり」や「今週の新メニュー」を撮って載せる。週に何回かそれを続けるだけでも、ちゃんと営業していて活気のあるお店だと伝わります。

クチコミには丁寧に返信する

クチコミへの返信も、オーナー確認を済ませると行えます。良いクチコミにはお礼を。厳しいクチコミには、事情の説明と改善する姿勢を。どちらも短く、誠実に返せば十分です。

常連さんに「よかったらクチコミを書いてください」とお願いするのは、悪いことではありません。ただし、特典と引き換えに高い評価を頼むようなやり方は避けてください。Googleのガイドラインにも一度目を通しておくと安心です。

打ち手3:半径500mに絞った近隣チラシとマンション・子育て世帯への届け方

地域配布のチラシ

惣菜のお客様は、毎日でも買いに来られる距離に住んでいる人が中心です。だからチラシも、広くばらまくより徒歩や自転車で来られる範囲に絞り、何度も届けるほうが合っています。半径500mはあくまで目安。お店の立地や客層に合わせて調整してください。

チラシに載せるのは「3つだけ」

情報を詰め込んだチラシは、まず読まれません。載せるのは次の3つで足ります。

  1. 看板メニュー1〜2品の写真(いちばんおいしそうに見えるもの)
  2. 地図と営業時間(「〇〇スーパーの向かい」など目印を添える)
  3. 来店のきっかけになる特典(例:「このチラシ持参で1品サービス」)

特典を付けておくと、戻ってきたチラシの枚数で効果を確かめられるのも利点です。数え方は最後の章で触れます。

マンション・子育て世帯への届け方

マンションのポストには「チラシ投函お断り」の表示がよくあります。無断で入れると、かえってお店の印象を悪くしかねません。表示は必ず守ってください。

では、どう届けるか。ひとつは日本郵便の配達地域指定のサービスです。「タウンメール」は、指定した地域の全戸に宛名なしで郵便物を届けるサービスで、丁目単位などで地域を絞れます。はがきを使う「はがきタウン」は、マンション単位で配達先を指定することもできます。料金や差し出し方の条件は、最寄りの郵便局か公式サイトで確認してください(要確認)。

ほかにも、管理会社や管理組合に「掲示板に貼らせてもらえませんか」と相談する手があります。子育て世帯に届けたいなら、地域の掲示板や、チラシを置かせてもらえるお店にお願いしてみるのもいいでしょう。

子育て世帯向けには、「子どもが食べやすいおかず」「取り分けしやすいサイズ」など、忙しい平日の夕食に助かることを前に出すと響きやすくなります。

打ち手4:LINE公式アカウントで日替わりを告知し、友だち追加を店頭で集める

一度来てくれたお客様を、2回目、3回目につなげる。そこで役に立つのがLINE公式アカウントです。「今日は何があるかな」がスマホに届けば、帰り道にふらっと寄るきっかけになります。

料金プランと「通数」の数え方

LINE公式アカウントは無料で開設でき、料金プランは次の3つです。どのプランでも使える機能は同じで、違うのは毎月無料で送れるメッセージの数です。

プラン月額固定費(税別)月の無料メッセージ通数
コミュニケーションプラン0円200通
ライトプラン5,000円5,000通
スタンダードプラン15,000円30,000通

※料金は記事執筆時点 (2026年11月) のものです。最新情報は各公式サイトをご確認ください。

気をつけたいのは通数の数え方です。通数は「送った回数 × 送った友だちの数」で数えます。コミュニケーションプランとライトプランは、無料の通数を超えて送ることはできません。なお、1対1のチャットや自動応答メッセージは、通数に数えられません。

具体的に計算すると、こうなります。

  • 友だち100人に月2回 → 200通(コミュニケーションプランで収まる)
  • 友だち150人に月25回(営業日ごとに日替わり)→ 3,750通(ライトプランの範囲)

友だちが少ないうちは、無料プランで週1回「今週のおすすめ」を送るところから。友だちが増えて毎日送りたくなったら、そのとき有料プランを考える。この順番なら無理がありません。

友だち追加は「レジ横」で集める

友だちは、待っていてもなかなか増えません。いちばん集めやすいのはお会計のときです。

レジ横にQRコード付きのPOPを置き、「友だち追加で今日から使える1品サービス」のように、その場で使える特典を付けておく。そのうえで「日替わりメニューを毎週お知らせしています」と、登録すると何がうれしいのかをひとこと伝える。お客様にとっての理由が見えれば、スマホを取り出してもらいやすくなります。

配信する中身は、写真1枚と短い文章で十分です。「本日の日替わり:〇〇」「〇時ごろ揚げたてが並びます」のように、お店に来る理由になる情報を中心にしてください。

打ち手5:事前予約・取り置きで「初めてでも確実に買える」導線をつくる

初めてのお客様にとって、「行ったら売り切れていた」はいちばん避けたい体験です。事前予約や取り置きの仕組みがあれば、「これなら確実に買える」という安心感が初来店の背中を押してくれます。

予約が向いている場面

たとえば、夕方には売り切れてしまう揚げ物のような人気の看板メニュー。誕生日や法事、来客など、人が集まる日のオードブルやまとめ買い。閉店間際にしか来られない仕事帰りのお客様のために、取り置きしておくのも予約と相性のいい使い方です。

「予約すれば確実に買えます」と伝えるだけで、チラシやLINEを見た人も来店を決めやすくなります。お店にとっても、予約数がわかれば仕込みの量を決めやすく、ロスを減らせるのがありがたいところです。

電話予約の負担を減らす工夫

予約を受けるうえで困るのが、忙しい時間帯にかかってくる電話です。調理中で手が離せない。聞き間違いが起きる。予約したのに受け取りに来ない人もいる。こうした悩みには、たとえば次のような対策があります。

  • 予約できる商品と受取時間の枠を、あらかじめ決めておく
  • 予約の締め切りを「前日〇時まで」と決める
  • できれば事前決済にして、受け取りに来ないリスクを減らす

予約受付を仕組みにしてしまいたいなら、OutFoodのようなテイクアウト・予約注文の受付システムを使う方法もあります。OutFoodは商品と受取日時の枠を登録しておくと、お客様が受取日時を選んで注文から事前決済まで済ませられます。お店ごとに発行される注文サイトのURLをLINEやチラシで紹介すれば、打ち手3・4とつなげて使えます。月20件までは無料のFreeプランがあり、メールアドレスとパスワードだけでクレジットカードの登録なしに始められます(OutFood 公式サイト)。

一方で、予約がほとんど入らない、対面での会話を大事にしたいというお店なら、電話や店頭での取り置きから始めても十分です。

なお、取り置きした惣菜の保管温度や受け渡しまでの時間など、衛生管理については保健所に確認しておくと安心です。

どの打ち手が効いたかを確かめる、来店きっかけの聞き方と記録

打ち手をいくつも同時に始めると、どれが効いたのかわからなくなります。新しいお客様が何をきっかけに来たのか。簡単でいいので、記録を残しておきたいところです。

聞き方は「さりげなく、ひとことで」

初めて見る顔のお客様には、お会計のときに「ありがとうございます。何かでお店を知ってくださったんですか?」と聞いてみてください。「チラシかGoogleマップか、もしよければ教えてください」と添えると、答えるほうも楽になります。

答えたくなさそうなら、無理に聞かない。それがマナーです。

記録は「正の字」で十分

レジ横に紙を1枚置いて、きっかけごとに正の字をつけていく。それだけで傾向が見えてきます。閉店後の片付けのついでに数えれば、手間もかかりません。

きっかけ確かめ方
店頭・通りがかり口頭で聞いて正の字
Googleマップ口頭で聞いて正の字
チラシ特典付きチラシの回収枚数
LINE友だち数の増え方、LINE特典を使った人数
予約予約件数、初めて予約した人の数

1〜2か月続けると、「うちはGoogleマップ経由が多い」「チラシは反応が薄い」といったお店ごとの特徴がつかめてきます。そうなれば、効いている打ち手に時間とお金を寄せる判断もしやすくなります。

まとめ

惣菜屋に新規客が来ない理由は、知られていない・入りにくい・選びにくいの3つに分けられます。自分のお店がどこでつまずいているかを見極めて、合う打ち手から手をつけてみてください。

  • 打ち手1 店頭:3秒で何屋かわかる看板と、「1人分〇円くらい」の値段表示
  • 打ち手2 Googleビジネスプロフィール:無料で登録し、営業時間・写真・投稿を整える
  • 打ち手3 近隣チラシ:範囲を絞って何度も届ける。マンションは投函ルールを守り、郵便の地域指定サービスや掲示板も検討する
  • 打ち手4 LINE公式アカウント:通数の数え方を理解し、無料プランの週1回配信から始める。友だちはレジ横で集める
  • 打ち手5 事前予約・取り置き:「初めてでも確実に買える」安心感で来店を後押しする
  • 効果測定:来店のきっかけを聞いて正の字で記録し、効く打ち手に集中する

全部を一度に始める必要はありません。店頭の値段表示を書き直す。Googleビジネスプロフィールに登録する。まずは今週できることを1つ選んでみてください。テイクアウト Journalでは、これからも個人店ですぐに使える集客のヒントをお届けします。

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